日本発祥ロリィタカルチャーを再び喚起する – acompli代表 山田菜々子 –

高校生の時たまたま出会った雑誌にロリィタファッションを着たモデルさんが写っていて、それを見た時に “なんだこのかわいい服は” って思って、そこで目覚めました。

高校の時は、サッカー部に入っていたこともあって、普段はジャージとか練習着ばかりで 全然服になんてお金をかけてなかったんですけど、雑誌をきっかけに そういうファッションに出会ってから 色んな事を自分で調べるようになりました。

単なるファッションだけじゃなくて 音楽 とか 文学 とか、そういうものにも繋がってくる一つの “文化なんだ” ということに気づいて。

そこにのめり込むようにファッション以外にもいろいろ興味をもって調べるようになりました。

ロリィタファッションの聖地でもある原宿で Gothic Lolita Market を開かせていただきます。

開催に至った経緯なんですが、私がこのロリィタファッションにあこがれを抱いていた時代は まだ竹下通りとかその辺一帯の通りにロリィタさんがたくさん歩いている時代でした。

実際自分が着れるような状態になってから街を歩くと、観光客がほぼほぼ。

普段から着ているロリィタさんがあまりいなくなってしまっていて、ゴスロリバイブルは廃版になってしまうし、皆が愛してたはずじゃないのってブランドが次々と潰れていくような時期があって。

ざわめいていたじゃないですか、日本のロリィタ界が。”このまま衰退していくんじゃないか…” みたいな。

確かイノセントワールドのデザイナー藤原さんも言ってたと思うんですけど、そういう風に「悲しがる声ばっかり聴いていては デザイナーの方も頑張って立て直そうとしてるのに あまり言ってほしくないなって、もっと明るく考えてほしいな」っていう話が。

私もホントにそう思うので、そこに私も入っていって “一緒に盛り上げていきたい” という気持ちです。

自分自身なにか力があって出来るわけでもないですが、力を持っている人たちをまとめて、いい方向にもっていくお手伝いはできるかなと思って、このイベントを企画しました。

最初どうなるかなと思ってたんですけど、ご来場者の方に「楽しかったよ」とか「また次楽しみにしてるよ」とか言ってくださって、結果的には “すごくいいイベントになったのかな” って、”皆様のおかげでなったのかな” って思います。

今後 ロリィタ界にはどのようになってほしいか

国の壁も、世代の壁も超えてコミュニケーションとか販路が広がっていったらいいなと私は思います。

国内で有名なモデルさんも海外でのお仕事が増えて、どんどん日本で生まれたロリィタファッションが世界に広がっていって、色んな進化の仕方をしてるんだなって。

そこはとても喜ばしいことだと思うんですけど、どうも世界では盛り上がっている一方、日本は落ち着いてきちゃったのかなというのが正直な皆さんの意見だと思うんですね。

どの国が主役とかじゃなくて、どの国もそれぞれ主役であってほしいなというのが願いというか、私の気持ちで。

今現行で発表されている中国や香港のブランドが好きな人がいてもいいと思うし、『それぞれを好きな人が、そのまま好きなように生きていける』そんな世界になったらいいのかなって、大きくはそう思いますね。

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